神様には成れない。


どこがどうと言うのが気にならない訳でもないけれど、追及するほどの気はなかった。

困りながらも、似ていると言うなら何処かが似ているのだろうと楽観的に捉えていた。


「来宮さんはどうか分からないけど、俺はつい、似ている所を探しちゃうんだよね。自分と似ている所とか、知っている人に似ている所とか」

「類は友を呼ぶってやつ?」

「それよく出来た言葉だよねぇ、ほんと。そうやって似たような所を見つけると安心するから、必然的に言葉通りになるんじゃないかな」


ともすれば、どこかに誰かしらの共通点を感じているとでも言うのだろうか。


「一概にそう言っちゃうと、この人の何処がとか誰とって話になるからまた説明つかないんだけど」

「なるほど」

「何だかんだあっても人の評価も言葉も周りの目も気にしないようなところが似てると思うんだよね。グダグダこうやって考えないで、予防線も張らないで人と関われるの単純に凄いと思うよ」


率直に褒める言葉を投げられる。彼から見た私と佐伯くんはそう言う風に映っているらしい。

実際にはそんな割り切れてるほどの人間ではないけれど。

彼の言う事を言い換えれば鈍感と言う事にもなりえるのだろうが、結局はいい所も悪い所も表裏一体だ。いいように捉えることとしよう。

と、彼がいいたい事はこの事なのだろ気づく。

人の言葉はそれはそれとして。と捉え自分の良いようにする。

そう、佐伯くんも京ちゃんに何を言われようと態度一つ変えずに自分を貫いていた。

それは時に


「人によっては嫌がられる事なのでは」


とそこに行き着く。


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