俺様王子が恋をした
「ほら、もう一周終わるから降りるぞ。」

もう一周しちゃったんだ。
早かったな・・・。

そのまま手を引かれて歩いた。


何だろう、観覧車に乗る前と違う感じ。

本当の恋人になったからかな?

なんかくすぐったいけど頬が勝手に緩んじゃう。

そんな感情が嬉しくて
先輩の手をぎゅっと握って微笑んだ。


「何?煽ってんの?もしかしてさっきのキスじゃ
 物足りなかったの?」

あっ煽ってる!?

「ち、ちが!ただ本当に付き合えたんだなって
 思ったら嬉しくて・・・。つい。」


「さっきの顔・・・。
 俺以外のやつに見せんなよ。」

え、さっきってどんな顔?
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