俺様王子が恋をした
「…ありがとう!!」

そう言うと2人が私に
抱き着いてきて
3人でしばらくの間
抱き合っていた。


「ところで、したの?」

「したって、何を…?」

美優はいつもいきなりすぎるんだ。

今度はニヤっと笑って

「だーかーら!エッチ!」

なんて言うもんだから
飲みかけたジュースを吹出しそうになった。
この話は合宿以来だ。

「し、してませんが…」

「「えーーーー!?」」

耳が痛い…
そんなに驚かなくても…
それに今してなくてもおかしくないよね!?
まだ高校一年生の夏休みだよ?
2人が早すぎなんだよ…

「3か月も付き合ってしてないとか
 柊先輩可哀そう…」
なんて憐れんでるけど

「可哀そうって何が?」

「何がって…」

これだからまゆは…
って溜息つかれた。
なにさ、もう。
< 224 / 390 >

この作品をシェア

pagetop