Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
「千紗子?」
黙ったまま部屋の奥を凝視する千紗子を怪しんだ雨宮が、その視線の先を追って振り返る。
二人の視線の先には、ラグが敷かれた一角にあるブランケットとクションが有った。
「雨宮さん…」
「…なに?千紗子。」
雨宮は千紗子が何を言うかをあらかじめ知っているみたいに、飄々としている。
「あそこで寝ているんですか?」
「……そうだけど?」
「敷布団とかは?」
「うちはベッドだけで、客用の分はない。」
この書斎には幅が小さいクロゼットしかなく、布団が入っていそうにはない。そもそも、客用布団があれば最初から千紗子に貸しているだろう。
「ダメですっ。」
「え?」
「そんなところで寝ていたら、雨宮さんのほうが体を壊してしまいます。」
エアコンがあるから部屋は暖かい。けれど、ラグ一枚の上に寝ていれば体は痛くなるだろうし疲れも取れるはずはない。
「やっぱり私、ソファーで」
「それはダメだ。」
「でもっ、」
長身の雨宮なら収まりきれないソファーも、千紗子なら何とか眠れるだろうと思う。
なのに、雨宮は頑として首を縦に振らない。
黙ったまま部屋の奥を凝視する千紗子を怪しんだ雨宮が、その視線の先を追って振り返る。
二人の視線の先には、ラグが敷かれた一角にあるブランケットとクションが有った。
「雨宮さん…」
「…なに?千紗子。」
雨宮は千紗子が何を言うかをあらかじめ知っているみたいに、飄々としている。
「あそこで寝ているんですか?」
「……そうだけど?」
「敷布団とかは?」
「うちはベッドだけで、客用の分はない。」
この書斎には幅が小さいクロゼットしかなく、布団が入っていそうにはない。そもそも、客用布団があれば最初から千紗子に貸しているだろう。
「ダメですっ。」
「え?」
「そんなところで寝ていたら、雨宮さんのほうが体を壊してしまいます。」
エアコンがあるから部屋は暖かい。けれど、ラグ一枚の上に寝ていれば体は痛くなるだろうし疲れも取れるはずはない。
「やっぱり私、ソファーで」
「それはダメだ。」
「でもっ、」
長身の雨宮なら収まりきれないソファーも、千紗子なら何とか眠れるだろうと思う。
なのに、雨宮は頑として首を縦に振らない。