Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
 千紗子が思い切って聞いたその言葉に、雨宮は嬉しそうに微笑んだ。

 「誰かに叱られるなんて本当に久しぶりで、その誰かが千紗子だった。普段自分の思いをあまり口にしない千紗子に叱られるくらい俺の食生活はホントに酷いものなんだな、と思ったら可笑しくて堪らなくなったんだ。」

 「…そうだったんですね。」

 「ああ。」

 頷いた雨宮がニコニコと上機嫌に続ける。

 「でも、こうして千紗子に叱られるのもいいな。」

 「えっ!?」

 「なんだか、奥さんに叱られてるみたいだ。」

 「おっ、おく、おくさん!?」

 突拍子もない雨宮の発言に、千紗子の頬がまた赤くなる。

 「千紗子は本当に可愛いな。」

 熱くなった頬をするすると撫でられて、千紗子は口をパクパクとさせる。

 「水、ちゃんと飲んでおけよ。俺も風呂に行ってくるから」
 
 楽しげにそう言って、雨宮はその場から立ち去った。

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