Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
「千紗子はベッドを使って。俺は書斎で寝るから。」
風呂を終えて戻ってきた雨宮が、千紗子にそう告げる。
「雨宮さんがベッドを使ってください。私はここのソファーで全然、」
「具合の悪い千紗子をソファーでなんか寝かせられない。」
千紗子の言葉を遮った雨宮が、首を横に振る。
「でも…」
「ここで寝るってことは、夜中に俺に襲われたいのか?」
「え!や、そんな…」
「それが嫌ならベッドルームに行きなさい。その部屋は鍵もかかるから安心していい。」
「雨宮さん…」
雨宮が言っているのが、自分をベッドに追いやる口実だと分かる。
そう言わせているのは自分なのだと、千紗子は口をつぐんだ。
「すみません…今夜はお言葉に甘えます。」
千紗子が頭を下げると、雨宮はその頭をポンポンと軽く叩いた。
「ああ、しっかり寝て早く元気になるんだぞ。おやすみ、千紗子。」
「おやすみなさい…」