*If*…もし貴方と出逢わなければ…
「そ、んな…。」



澪の震えた声が聞こえた。



俺のせいだ。俺があの銃に気づいてさえいれば……華蓮はこんな目に合わなかったのに……!!



自分を心の中で責め続けているとポンッと誰かの手が俺の肩に乗った



「蓮、自分を責めるな」



『けど!こうなったのは…。』



紛れもなく俺のせいだ。



「華蓮にとって蓮は大切だったんだ。だから、庇ったのに蓮が自分を責めてちゃ華蓮に失礼だろ?」



『…っっ』



「それに華蓮は絶対目覚める。」



自分に言い聞かせるように呟く雅さん



そうだよな。今度こそ信じて華蓮を待たなきゃいけねぇんだ。



なぁ。華蓮。お願いだからもう一度あの綺麗な笑顔で笑って?


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