略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~

「た、匠海さん……っ」


 押し退けようとしても背中からすっぽりと包まれて、どうにも身動きが取れない。

 心臓が爆音を鳴らし、頭がふらふらと熱に揺られる。

 逃げられないかと思っていたのに、不意に匠海の腕が緩められる。

 息苦しさからの解放に安堵するも、腰を引かれたまま顎を掬われる。


「……あいつなんかに、絶対渡さない」


 そして、上を向かされた口唇の中に、匠海の確かな想いが深く吹き込まれた。


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