略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~
別の意味を含んだ溜め息を零しそうになったところで、黒色の制服のポケットでスマホが震えた。
淵にピンクをあしらったジャケットから、小花柄のスマホケースを取り出す。
すぐに振動をやめたそれを開くと、着信は一件のメッセージ。
相手は母だった。
【お疲れ様、美郷。今夜の食事会は延期になりました。なので、まっすぐ帰ってきてください】
不発だった溜め息が、【了解】と敬礼したうさぎのイラストと同時に画面に落ちる。
……そっか、今回も会えないんだ。
美郷は自分が吐いた溜め息の理由に、わずかではあるが“期待”があったことに驚いた。
自分の中では、もうそういう思いは無くなってしまっているんだとばかり思っていたから。
けれど、期待を持つのは当然だったかもしれない。
今回は先方の主催でセッティングされたものだったし、当初は夏の予定だったものを振り替えての食事会だったから。
大手百貨店を任されているんだもの……。忙しいはずだよね。
淵にピンクをあしらったジャケットから、小花柄のスマホケースを取り出す。
すぐに振動をやめたそれを開くと、着信は一件のメッセージ。
相手は母だった。
【お疲れ様、美郷。今夜の食事会は延期になりました。なので、まっすぐ帰ってきてください】
不発だった溜め息が、【了解】と敬礼したうさぎのイラストと同時に画面に落ちる。
……そっか、今回も会えないんだ。
美郷は自分が吐いた溜め息の理由に、わずかではあるが“期待”があったことに驚いた。
自分の中では、もうそういう思いは無くなってしまっているんだとばかり思っていたから。
けれど、期待を持つのは当然だったかもしれない。
今回は先方の主催でセッティングされたものだったし、当初は夏の予定だったものを振り替えての食事会だったから。
大手百貨店を任されているんだもの……。忙しいはずだよね。