恋愛なんてゲームだ!
今度先輩が私に告白してくるらしい。
聞き耳をたてると聞こえてくる。これは仕方がない事。
自然と聞こえてくるんだから。
「おい綾瀬!明日、昼休みなんかあるか!」
ほぼ脅しのように先輩が聞いてくる。呼び捨ては苗字でも親しい人間じゃないと呼ばれたくない。
はっきり言って吐き気がする。
明日は研究について集まらなきゃいけない日。
近くにリコと龍がいるのはわかってた。すると予想外の人が助け舟を出してくれた。
「先輩、すいません、明日の昼休みは研究について集まらないといけないんですよ。
だから告白はまた後日にしていただけませんか?」
松下だった。あの、超かわいいスマイルを先輩に向けていた。
今すぐにでも抱きつきたくなったがなんとか自制心を保った。
「そうなのか、綾瀬!」
「は、ははい!!告白ってなんの告白ですか?
恋の告白だったら綾瀬違いの美咲じゃないですか?私なんかが相手にされるわけないし。
美咲~!明日、先輩が…」
「もういい!なにもない。忘れてくれ!」
先輩が遮るように言い、帰っていった。
「松下君、ありがとう。」
「別に。騒がれてうるさかっただけだし、クラス中があんたのことを注目してたんだ。
こっちは迷惑!!」
「ご、ごめんなさい…次からは気を付けます…」
うるうる目で言い、少しは効いたらしいが
「気を付けるってどうやって?先輩から逃げれるの?
あんた、無理でしょ?ならこれからどう気を付けるのか教えてほしい。」
「いや、それは…」
「だろ?こっちは迷惑なんだ。」
こうやってすぐ自分が正しいって主張してくるやつ、大っ嫌い。
「まーまー松下君落ち着けって。今のは綾瀬さんが悪いんじゃないから。
悪いのは先輩。先輩が大声で言うから。綾瀬さん、大丈夫だから。」
同じ学級委員の大橋君が言ってくれた。以外にも優しんだ。
「大橋君、ありがとう…松下君、迷惑かけてごめんなさい…」
しばらく立った日、またみんなと同じ電車に乗ることになった。当然優雅のお隣で。
「優雅、また一緒にのってくれてありがとう…いつも迷惑かけてゴメンね。」
「全然迷惑とかじゃないから大丈夫。」
「ヒューヒュー話しかけるか迷ったけどやっぱり来た。
おい優雅、隠さなくていいから~」
先輩が言ってきた。私は言っている内容が理解できたけど優雅は理解できてないみたい。
仕方ない。手を打ってあげよう。
「え、優雅なんか隠してるの!?なになに??」
「いや、何も隠してないって!」
「え、だって先輩が優雅が隠してるって…」
「それは気のせい!もう、先輩、余計なこと言わないでください!」
「俺はなにも言ってない。事実を言っただけ。」
優雅と先輩の言い合いが続く。そして優雅が下りる駅に着き優雅と別れるとさっそくアタック!
「先輩、優雅と仲いいですね!うらやましいです!」
「そうかな?普通にしゃべってるだけだけどね。」
「いえいえ!あの、名前聞いてもいいですか?」
などなど…私は優雅が下りる次の駅で降りるため、颯爽に下りて行った。先輩には
「話、楽しかったです!また話聞かせてほしいです!」
といった。有無を言わせないために降りる直前に耳元で。
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