恋愛なんてゲームだ!
「あ…確かに俺ら食べてないかもな。」
「食べてないならばお腹がすいてますね。さあ、行きますよ。」
健太さんに連れられ、家を案内されながら母屋に向かった。
「ひなた様が離れに住んでいるのには理由がありまして…ひなた様は生まれつきお体が弱く
療養のために別の建物に住んでおられます。ひなた様いわく別の建物のほうがお勉強がはかどるそうでして。」
「へえ、そうなんですね。あ、私はどこに寝ればよろしいですか?」
「俺の部屋で寝ろ。健太、あとでベッドをもう1個用意しとけ。」
「わかりました。では失礼します。」
喋りながら歩いているといつの間にかついたようだ。
「あら~!あなたが姫乃ちゃん?
小さい頃はよくひなたと遊んでいたのだけれどお互い忙しくなって遊ぶことがなくなったのよね~!
小さいころから可愛かったけれど今は可愛いより美しい、よね~!
ひなた、ちゃんと姫乃ちゃんに釣り合うようなカッコいい男になりなさいよ!」
「はいはい、それよりも早くご飯!!冷めちまうだろ。」
とってもおしゃべりなひなたのお母さんと一緒にご飯を食べた。
あ、読者の皆さん、え?ってなってる方もいるんじゃないかしら。
突然人格が変わったようなしゃべり方、立ち振る舞い。これはゲームの癖。ゲームをしているときはなりきることが大事。
だから今もなりきっている。安心して。これはゲームなんだから。
「ひなた~お風呂あがったよ~!」
今はメイドさんについてきてひなたの部屋に入ったところ。
あれ、寝てる…しかも髪の毛濡れてるのに…
「おーいひなた~!そのまま寝たら風邪ひくよ~?
ほら、おーきーて!起きないとキスしちゃうぞ~!」
「できるもんならしてみろよ。」
あれ!?起きてたの!?ってか私、さらっと恥ずかしい事いったような…
「健太、今日はもういい。休め。」
「わかりました。綾瀬様、ごゆっくりお休みくださいませ。」
パタン、とドアが閉まった。
「え?クラスの、いや、学校1の優等生さんが俺にキスしてくれんの?」
「えっ?いや、それは、その…」
チュッ
今、私の唇になにか当たったような気がした。いや、気のせいじゃないかも…
「おい、なにぼーっとしてんだよ。なんならもう一回してやろうか?」
ハッキリと自覚した。今、私は目の前にいる天使のような悪魔にキスされたんだと…
「別にいいだろ。婚約者なんだし。」
今、悪魔が問題発言をしたように思えた。
「え?今、なんて言った?」
「だーかーら、婚約者なんだし、別にいいだろ!」
「え!?もしかして…私の婚約者はひなたなの!?」
「え、お前、まさかそこまで知らなかったのか!?」
「うん…もしかしてこの中学校にいるのって…」
「親が仕組んだことだよ。お前が中学受験してなかったら
俺はおまえと一緒の公立中学校にいかなきゃいけなかったんだよ。」
「え、嘘…」
「嘘じゃねーよ。なんならいまから母さんに確認に行くか?」
「い、いや、大丈夫…」
え、本当に私の婚約者がひなたなの…?私は婚約者候補が3人いるとしか聞いてなかった…
「よろしくね、俺の婚約者様?」
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