恋愛なんてゲームだ!
それからあっという間に日曜日が終わり家に帰っていた。
「ねえ、ママ。私の婚約者がひなたってどういうこと!?
ちゃんと説明してよね!」
「あら、正しくは婚約者候補よ。
松下ひなた、福田翔央、松田龍太郎。」
ん??あと2人聞き覚えがあるような…って同じ学校じゃん!!
「え!?なんで!!!」
「それぞれ親同士が幼馴染でね~で、うちの子以外男の子だったから
将来、中学校から同じ学校に行かせて、うちの子に誰が婚約者がいいか決めてもらおう!
って決めてたのよ。それが今実行されたってわけ。」
ふーん。あのゲームに活かせそうじゃない。
「あ、そうなんだ。じゃあお休み。」
ふむふむ。ではまずは学校にこの話を広めようか。
とりあえず、誰かに盗み聞きさせよう。
明日、3人を図書室に呼び出して、図書室好きのあの4人に聞かせよう。
そしたらあっという間に学校中に広がる。
「おはよー!」
とりあえず学校についてあいさつしながら3人にメモを渡す。
【今日の昼休みに図書室の一番奥に来て。姫乃】
これで全員来るでしょ。さっきだって翔央は先輩に誘われていたのに断っていた。
キーンコーンカーンコーン、これでお昼ご飯を食べたら自由時間だ。
ガタン、まず翔央が教室から出た。
次々に出ていく。ちなみに私はわざと一番最後。
「呼び出してどうしたの、綾瀬さん。しかもこの3人。
あのことしかないよね。」
と、龍が切り出す。よし、図書館好きが入ってきた。
「ねえ、私、婚約者候補があなた達って知らなかったんだけど。
しかもわざと同じ学校の同じクラス。みんな知ってたの?」
「うん、僕たちは小さい時からそういう運命だったから小さいころから聞かされていたよ。」
「みんなは好きでもない人と結婚するの嫌じゃないの?」
「俺は最初は嫌だった。だけどこの学校に入学して姫乃と接触するようになって別にいいかなと思ってきたんだ。」
「俺も。」
「僕も。」
「みんな、ずるいよ。私はそんなこと知らなかったのに急にそんな話がでてきて…」
「それは仕方ないよ。親には逆らえないんだから。」
「それはそうだけど…」
「あきらめて、この中から選んでね。確か婚約セレモニーは大学卒業したらすぐだったと思うから。」
「なにそれ!そんなことも決まってるの!?」
「うん、まあね。まあみんな、気長に待ってるから。」
こんなのずるいよ。神様は私がゲームをしてるからそれの天罰なの…? 
私は嘘泣きをしながら図書室から出て行った。
まあ、図書館好きの奴らの存在を確認するためだけどね。
ばっちり聞いていた。これで明日に学校中に広がってるでしょ。
教室に戻ったのはチャイムが鳴るギリギリの時間だった。
「起立、礼、お願いします。」
私は学級委員だから挨拶をしなければならない。授業が始まっても全く耳に入ってこなかった。
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