恋愛なんてゲームだ!
「あ、いえいえ、ただのクラスメートです!
男子の中で一番仲良くさせてもらってるんです!
それに助けてもらったり…かっこいいですね!!私も龍みたいな人と結婚したいです!」
「フフフ!そんな風に言ってもらえると母の身としてうれしいわ。
でも、そこで手をつないでるのはなに?」
「あ…」
龍が小さい声を漏らす。
「ご、ごめんなさいぃ!さっき自転車にぶつかられそうになって
助けてもらったんですけど震えが止まらなくて…」
「あら、そう。龍太郎と仲良くしてあげて?
あと、名前聞いてもいいかしら?」
ニヤニヤした顔で笑顔を作られても…
「あ、綾瀬姫乃と申します!紹介が遅れて申し訳ありません!」
「姫乃さんね。よろしく。龍太郎、帰るわよ。」
「じゃあね、綾瀬さん。また明日。」
そう言って手が離れる。彼のぬくもりがまだ手に残ってる。
「うん、また明日ね。ちゃんと疲れを取らなきゃ怒るからね!」
「お!綾瀬さんが怒るとこ見てみたい」
「もー!違うでしょ!!」
「アハハ!ごめんごめんって」
「もう知らない!明日から無視してやる!」
「も、ほんとにゴメンって!」
「ふん!」
龍は焦った顔、ほかの周りはきっと笑顔だろう。
「本当に仲がいいわね。姫乃さん、また今度。」
「あ、はい!失礼しました!!」
はあ。さっきのはばっちりリコに見られてるでしょ…
ま、いいわ。これを逆手に取ればいい話だもの。
「ママ~!久しぶり~!」
家では天然な子を演じてる。
「おつかれ、疲れでしょ。寝てていいわよ。」
思いっきり寝た。さっきも寝たけどね
そして翌日。
「龍!ちゃんと疲れ取った!?」
「あ、うん、多分取ったよ。」
「多分ってなに!?」
「アハハ~!
綾瀬さんこそ大丈夫?最近の疲れがたまってるんじゃない?」
「え!?もーそんなことないよ!
大丈夫だからね!」
「無理しなくていいから。何かあったら遠慮なく言ってね。」
「う、うん。ありがとう」
な、なんで!?誰にも言ってないし隠してるつもりだったのに…
でも、龍、優しかったな~!ほんとにあんな人と結婚したいな~!
「はーい、授業始めまーす。」
そう言って雑談していた男子と離れた。
龍は斜め右前の席。その左が淳。リコは私の右。
プリントを配るときに後ろを向く。私に大丈夫か聞いてくる。
すると淳まで心配してきてずっと聞いてくる。
「もう淳と龍~!心配しすぎだって~!
私は大丈夫だからちゃんと授業に集中してよ~!これはお願い!いい?」
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