恋愛なんてゲームだ!
うるうる目で言う。効果は抜群。特に淳はね。
でもちょっと龍が問題。落とせそうにない。ちょっとピンチかも。
昼休み。図書室に行こうと女子を誘うが全滅。するとリコが
「松田~!姫乃が図書室行きたいらしいからついて行ってあげて。」
「あ、いいよ。じゃあ行こっか!」
もうリコ~!
「よし、これで終了!」
「たくさん読むんだね…重いから僕が持つよ。」
「え、いやいいよ。重いし。」
「だからこそ僕が持つよ。ほら貸して。」
ヒョイと本を取られえてしまった。少しだけ触れた場所が熱い。
「ほら、行くよ。」
「あ、待って!」
わーこわこわ!先輩が龍のこと睨んでる。さっきからチラチラしてたのは見せつけるからか。
あれ?待って。なんで龍がこんなことしなきゃなの?
「ねえ、龍?野活の時、リコが好きな人を聞いたときいないって言ってたよね?
でもそのあと小さい声で言えるわけがない、って言ってたけどあれ、なんで?」
「え、嘘。もしかして聞かれてた?」
「あ、うん、多分私だけ。」
「このことはヒミツだからね!僕たちの。」
「うーん…どうしよっかな~!」
あえてじらす。
「じゃあ、淳の好きな人を教える。これでどう?」
「あ、私以外の!?聞きたい!」
「あ…だからそれ綾瀬さんだってば。昨日淳が語ってたし。」
「もう!それは違うって言ったでしょ!それに語るってなに!?」
「じゃあ、交換条件はどう?
綾瀬さん、野活の時、真夜中に告白されてたよね。
それを黙認するってのはどう?さすがに優等生がそんな時間に起きてたらやばいもんね」
「もう、龍、意地悪!わかったよ!わかったから!
でもなりたくて優等生になってるわけじゃないよ…」
あ、思わず本音が…
「え?」
「な、んでもないよ!」
「はい、教室到着。これ、どこに置く?」
「あ、机の上で!ありがとう!」
焦りを隠して極上スマイルで!
「姫乃~!松田とどうやった?」
「どうやった?って言われても…もーリコのバカ~!」
ポカポカたたく。これは天然少女の振り。
「席ついて~今からⅬHRを始めまーす。今日は席替えでーす。」
クラス中が歓喜の声になる。私はなぜか嫌な気持ちになっていた。
私の席の周りにはたくさん種をまいたじゃん。なんで?
席替えをした私の周りはあまり変わらなかった。龍は斜め左後ろになったし、淳は斜め右前。
ま、いいけど、なぜか二人が近くになったことを知ったときうれしい気持ちになった。
「お、淳!」
「おおー松田君か~!」
なんで私の席で話してるの!邪魔。
「綾瀬さん、あの秘密、誰にも話してないよね?」
「私、授業中だれかとしゃべってた?」
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