【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「出禁って……」
何がおかしいのか、市來先生はクスクス笑う。
大して深刻に考えていなかった様子だ。
「笑いごとじゃないですから。そうなったら会社にまでバレて、信用問題だとかって言われて処分ですよ。クビにでもなったら、終わりますし……」
さっきは本当に、ほんの数秒間でそこまでリアルにシュミレーションしていた。
結局、抗えなかったけど……でも、今回は運が良かっただけの話なんだし、気を引き締めないと。
「職を失うわけにはいかないので、今後はあのようなことはお控えに」
「万が一そういうことになっても、大丈夫だろ」
「は、はい? 大丈夫って、何が大丈――」
「永久就職すればいいだけの話」
……え? それって、どういう……?
呆けて横を歩く先生の顔をぼうっと眺めると、いきなり頬っぺたをぐにっとつねられる。
「意味わかってんのか」と綺麗な顔を近付けた。