【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「え……?」
グラスを傾け、その中身の氷を見つめる姿はそれだけで極上で、ドクンと鼓動が主張してくる。
私の視線を受けて目を合わせた彼は、どこか意味深に口角を吊り上げた。
「ごめん。さっきしてた話、ちょっと聞こえちゃってさ」
「そう、でしたか……あははは」
バーテンダーさんに今日失恋して、そんな私に何か一杯お願いしますなんて言ったアレだろうか。
そうだとしたら結構恥ずかしい話だ。
だけど、私はすでに上等な酔っ払い。へらっと笑うとそれが止まらなくなって、ケラケラと笑いだしてしまう。
「じゃあ、よかったら、聞いてもらえませんか? 私の失恋話」
そして饒舌に、椎名先生を好きになった恋の始まりからを丁寧に語り始めていった。