剣心一如!~「教えてやろうか?恋の仕方」─香取くんの恋愛指南は辛く厳しく、超絶甘い!?
 夏休みも残り数日というところで、香取くんからお誘いラインが来た。


『残りの宿題片付けるけど、うちに来る?』


(えぇっ!?香取くんのおうちに!?)

 前に怪我した香取くんを送って行ったことがあるけれど、あんな大きなおうちにお邪魔するなんてドキドキしちゃうよ!

(でも香取くんのお部屋、見てみたいなぁ)


 そして翌々日、私は数学の問題集と飲み物、手土産の栗茶巾を持って、香取くんのおうちを訪ねた。

 自転車で途中まで迎えに来てくれた香取くんと大きな門を入る。


(やっぱり大きなおうち…)


 玄関はモデルルームみたいに花が飾られ、余分な靴も置かれていない。
 私はサンダルを揃えると香取くんに栗茶巾の袋を手渡す。

「あの、これお母様に」


 香取くんはそれを受け取ると、

「気遣わなくて良かったのに。誰もいないんだ、今日」

と言って、キッチンに入っていく。


(『誰もいない』って…え、この広いおうちに香取くんとふたりきりなの!?)

 途端に胸の鼓動が早くなる。


キスからの、

『…星宮、もう一回』

とか…


(はゎわわ!私何想像してるの!?)
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