Summer breeze~真夏の風に、恋焦がれ

「南条さ、」

 不意に先生が私を呼ぶ。



「は、はいっ!」

 呼ばれただけで鼓動が激しくなる。

 にもかかわらず、知ってか知らずか先生の言った言葉は…



「お前、彼氏いるの?」



(ええっ!)



 なんでそんなこと聞くの!?



「いっ、いない、ですよっ!」

「そうなんだ」

「……」



 先生の答えは思ったより素っ気ない。



「あっ、あの…」

「ん?」

「なんで…そんなこと、聞く、の?」

 思い切って訊ねてみる。



 先生がははっと笑い、私を見る。



「そのワンピース」

「…え」

「高校生の女の子がデートとかで着そうだなーと思って」

「!」



 み、見透かされてる…



「そんなことっ、ないです!普段着、普段着!塾にも着ていくしっ!」



 思わず全力否定すると、先生はまた笑う。



 本当は塾になんか着ないけれど…

 とりあえずそれっぽく誤魔化せてる…?
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