Summer breeze~真夏の風に、恋焦がれ

「今朝は暑いな」

 夏空を見上げて先生が言う。


「南条もう顔赤いけど大丈夫?」

「!…だっ、大丈夫!」



 真夏の陽射しが私の頬を熱くしているんだ。

 私が先生のこと好きだってこと、大丈夫、気付かれてない。



「ちゃんと水分摂れよ」



 と、先生は私の頭をぽんぽんと撫でた。



 気付いてないくせに私に優しい先生は罪深いと思う。



 それとも気付いてないから優しいのかな?



 そう言えば先生は誰にでも優しい。

 その優しさに私はまた身を焦がす。



 勝手に好きになって、勝手に焦げて。

 

 身勝手な生徒で、ごめんね…


     *  *  *
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