王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~


 けれど父の挙動はどことなく憎めなくて、俺はくねくねとした父の様子を観察していた。父は、まだ気付かないのかと言わんばかりに段々と大きく身を捩りながら、物言いたげにチラチラと俺を見る。

「ところで父上、一体どうされたのですか? 何か持っておられるようですが?」

 業を煮やした兄が、父に問いかけた。

 俺を横目に見た兄の目からは、父で遊ぶなと、さっさと聞いてやれと、そんな言葉が聞こえてきそうだった。

「知りたいか!?」

 兄の問いかけに、父は満面の笑みを浮かべた。

「ええ、是非。一体、何を持っておられるのですか?」

 兄は、俺よりも余程に人間が出来ている。

 事実父は、兄の言葉でとても嬉しそうに笑っている。意固地に父の観察に勤しんだ俺は、まだまだ未熟者だ。




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