王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
私は鍋を取り上げると、大量のドクダミの乾燥茶葉に注ぐ。
そうすれば周囲に、何とも言えないドクダミの香りが立ち昇る。
「うん。とっても効きそうな、いい香りですね」
「……いい香り、か?」
「はい。さぁフレデリック様、冷めない内に座って飲みましょう」
どことなくフレデリック様の歯切れが悪いような気がしたが、とにもかくにもドクダミ茶は完成した。
私とフレデリック様は小さな食卓に、向かい合って座った。
「フレデリック様、さぁどうぞ」
そうして私はお客様であるフレデリック様に、ふたつあるカップのうち、大きい方を差し出す。