担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
ふと目に入ったのは、ネイルもぼろぼろな指先。

……前に行ったのっていつだっけ?
そういや、肌もぼろぼろだ。
いまからエステとか、予約取れるのかな?

携帯の画面に指を滑らせ、目についたエステサロンに予約の電話を入れてみる。
平日午前だからか、すぐに予約が取れた。
ついでにネイルサロンも予約を入れてみると、こっちも拍子抜けするくらいあっさりと。

……たまにはこういうのもいいよね。

私はうきうきとカフェを出た。

エステではフルコースで全身を磨き、思いっきりリラックス。
お気に入りのレストランで遅いランチを優雅にとって、ネイルサロンできれいな爪にしてもらう。

武の仕事が終わる時間まで、街をぶらぶらショッピング。
ストレス発散とばかりに買い物を楽しむ。

時間になって待ち合わせの場所に行くと、すでにきていた武は、私の手に握られたたくさんの紙袋に苦笑いしてた。

「買い過ぎだろ、それ」
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