担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
「なら、いいけど」

笑って誤魔化すと、武の顔がへらへらと笑顔に戻った。

武と付き合ってもう二年。
結婚、とか考えたいのは私だけなのかな……。

新しいビールをぐっと飲むと、なぜかさっきよりも苦く感じた。


店を出て武の家に行く。
武はあとちょっとして欲しいところをしてくれないから、そこがちょっと不満。
というか、本音を云うと、あいつとの仕事のことで不満や苦痛が溜まってるので、滅茶苦茶になるまで抱いて欲しいんだけど。
なんかそういうのは云いづらいっていうか。

「あの、さ」

「なに?」

ベッドに並んで天井を見上げてると、唐突に武が口を開いた。
以前していたいちゃいちゃもいまはない。

「……別れよ、俺たち」

「はぁっ!?」
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