担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
思わずベッドからがばりと起きあがる。
驚き過ぎてなにがなんだか私はわかってないのに、武は横になって頬杖をつき、冷静に私を見てる。

「もう無理、っていうか。
滅多に会えない、会えば愚痴ばっかり。
それだけでもうんざりって感じなのに」

……うんざり、してたんだ。

ぎゅっとシーツを掴んだ手は、細かく震えてる。

「挙げ句の果てに、仕事辞めて俺の嫁になる?
勘弁してくれ、そんな重いの」

「……武の」

「は?」

「武の、ばかーっ!!」

枕で思いっきりボスボスと武を叩く。
何度も、何度も。

「あ、ばかっ」

「重い女で悪かったね!」
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