担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
確かに、あいつにすれば無駄な時間かもしれないが、私にすれば重要な時間だ。

「で?
俺の補佐、外れたいだって?」

私の目の前、偉そうに背もたれにもたれ掛かってその長い足を組み、あきれた顔をしているあいつ。
メタルスクエアの、縁が太いハーフリムの眼鏡がさらに、あいつを傲慢に見せる。
しかし、私は立たされたままってどういうこと?

「もう耐えられません。
外してください」

「そんなこと、できるとでも思ってんの?」

右肘を横の机につくと、あいつは軽くその長い指でこめかみを押さえた。
すぅーっと向けられた、レンズの奥から視線。
まっすぐに見つめるそれに、私は目を逸らしたいのに逸らせない。

「あなたにそんな権利はないはずです」

渇いた喉にごくりとつばを飲み込み言葉を絞り出すと、あいつはなぜか笑い出した。
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