担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
……意外と優しいところあるんだ。
「まあ、別れたんなら仕事に集中できるだろ。
障害がなくなって万々歳」
前言撤回。
涙を拭ってる私にこんなことを云うなんて、やっぱりあいつはあいつだった。
一瞬でも優しいとか思った自分が悔やまれる。
「それとこれとは話が別です」
「ああ、忙し過ぎるって云うならもうひとり補佐を付けるって話、受けてもいいし」
「は?」
……なんでいまさら、ですか?
「おまえが彼氏と別れたっていうなら、もうデートする暇がないほど忙しくさせとく必要もないし」
「はい?」
「外堀は埋まった。
覚悟しとけよ?」
ちゅっ、一瞬唇にふれた柔らかいものに、おそるおそる視線をあげる。
レンズの奥の瞳と目があうと、あいつが右頬を歪ませてにやりと笑った。
「もうやめてやる!!
あなたの補佐なんてー!!」
【終】
「まあ、別れたんなら仕事に集中できるだろ。
障害がなくなって万々歳」
前言撤回。
涙を拭ってる私にこんなことを云うなんて、やっぱりあいつはあいつだった。
一瞬でも優しいとか思った自分が悔やまれる。
「それとこれとは話が別です」
「ああ、忙し過ぎるって云うならもうひとり補佐を付けるって話、受けてもいいし」
「は?」
……なんでいまさら、ですか?
「おまえが彼氏と別れたっていうなら、もうデートする暇がないほど忙しくさせとく必要もないし」
「はい?」
「外堀は埋まった。
覚悟しとけよ?」
ちゅっ、一瞬唇にふれた柔らかいものに、おそるおそる視線をあげる。
レンズの奥の瞳と目があうと、あいつが右頬を歪ませてにやりと笑った。
「もうやめてやる!!
あなたの補佐なんてー!!」
【終】


