MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛


「粉にして繊維に混ぜてゆっくり
時間をかけて作り上げて下さい。」


ピットは1ヶ月とどまって、
作り方を教えてくれた。
神の使いのピットが言うには、

リザは、伝説を知っていても
月の乙女がシャロンとは知らない。



10年前太陽の指輪が
ザブラルブルグ国レイモンド殿下元に下った事を知り、
リザは彼に会いに行った。



まさしく、ケイン殿下その人だった。
以前にも増して容姿がよく、
リザはまた惚れてしまった。


王女エミリアと名を変え姿を変えて



ルチアマンダ国に借りの王を立て、魔法でエミリアを、
娘と思いこませた。


行き倒れの、男に違う生い立ちを
すり込ませ父親であり王だと、
違う経歴を用意して
頭の中に、記憶させ20年前から
リザはエミリアとして、
新しい人生の準備をしていた。



リザに美桜の正体がシャロンだと、それにもまして月の乙女と
バレたら、刺客を従えて
暗殺に来るのは間違いない。



身隠しのミサンガで、
美桜の正体を隠しているうちは
美桜の指輪は光を挙げない。

だからリザの目には止まらない。


あなたを守る為に身隠しのミサンガは必要不可欠!!


ケイン殿下に合えば太陽の指輪と月の指輪が出会う。

指輪には、神からの祝福としてお互いの存在を知らせ合う約束をしている。


あなたが御身隠しのミサンガを付けている間はケイン殿下と合ったとしても光は放たない。


ただ薄く美桜の指輪が光るから誰がケイン殿下か美桜にはわかる。」



一通り説明したジュリアさんは、ケイン殿下は神の意向により転生したのち世界の王とすると言われた。


ただ騙され易い性格を正す人物が美桜だと、だから二人が添わないうちは王にはなれぬと言われました。

伝説は、月の指輪を持つ娘とだけ知れ渡ってて、隠された意味を知らない。

だから我こそは と、若い女性は指輪を探している。

当然、リザも血眼で探している事でしょう。

美桜は少し考えていたが

「詳細はわかりました。
でもハッキリ言えば
3百年前のことですョネⅱ
勿論あなた方には、
申し訳ありません。


でも悪い魔女がいるなら良き魔女もいますよね絶対。
私探します。

あなた方を元に戻しますから、待っていてください。そのリザと言う魔女とそれ以上の魔女を探しますから。諦めたら其処まで!!
其処で終わり!!!」


そう言って、美桜は有り難くミサンガを頂いた。

虹色をしたミサンガはまるで七色のネジ花のようで、とても綺麗だった。

手に差し込むとミサンガは命を吹いたかのように、スルスルと腕に巻き付いた。
ヨッコラショと美桜はあの絶景を歩く。

♡ーターラビットの絵本に出て来そうな
可愛らしい家が並ぶ並木道を歩く。

まるでガリバー旅行記みたい。

美桜は、興味津々にキョロキョロと、目をこらして眺め歩く。

綺麗で可愛らしい農村地帯。


どの家にも花が植えてあって、まるで色とりどりの風景が歓迎してくれているようだ。

ただただ、絶景かな絶景かな。

こびとさんたちに、送られて道に出る。
ジュリアさんは、また会いましょうね。と別れを惜しんでくれた。
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