MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
ああ、でも絶景を眺めてもお腹は膨れない。
ジュリアさんが食事を誘ってくれたが申し訳なかったので遠慮した。
それに食べ始めたら、小さな
人達の食料を食い尽くしそう
だったし・・・
村を出て振り返ると、
草、花、木、が不自然に大きく
揺れた。
来た道を振り返ると本をパラパラめくるように草や木が道を閉じていく。
それまでちゃんと
舗装された道だったのに、
まるで村事態無かったかの要に
覆い隠していた。
あまりの出来事に茫然と立ち尽くした。
不思議な事ばかり起こるが、この世界事態不思議なのだ。
教えられた道を進むと川に出た。
そこでしばらく休むと魚が跳ねた。
「ん.いけるかも。」
美桜は靴を脱ぎ捨て、川に入り、流木を集めせき止めた。草を寄せて魚を追い込む。
丸々太った虹鱒、フナ、鮎、が見えた。
追い込んでいるのに、1匹もいない。
「あ~んもう。」
バシャバシャと水を叩く。
「ボブさんと同じやり方なのに、
捕まんない。」
上流で馬に水を飲ませていた
若者が´美桜を見てクスクス笑った。
(あんなにバシャバシャしたら
魚も逃げるさ。)
彼はフ~ムと何か考え
ブーツを脱ぎ魚を捕まえ
半絞めにして三匹流した。
美桜の前にフラフラとした魚がせき止めた木にかかった。
しかも三匹、美桜は大喜びして
水から上がった。
自然とあの名曲が出てくる。
さ*な♪さ*な♬さ*なァ~さ*なァ~を♪♬
たべぇ~るとォ♪あた*♪あた*♬あた*、あ*♧*♧が
よぉくぅなぁるう~♪♬♪ってかあ~
足を片方ずつ上げ、手には
魚を掲げて
喜びのダンスを唄に合わせて躍る
「やったー♡♡」
美桜の大喜びする姿を
暫く堪能した青年は
クスクス笑いながら馬に乗り
去って行った。
かまどを作り上げ塩をふり落として細い竹に刺して魚を焼く。
香ばしい臭いが美桜の食欲をそそる。
「キャンプとか参加してて、
よかったぁ~。 」
独り言も口を突いて出て来る…。
良くみると、川エビや沢蟹もいる。
これを捕まえて焼いて食べた。
タンパク質、カルシウムは必須
「く~っここに、
コカ・コー♡でもあれば、
シュワッと最高ーなのにな~。」