クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
小さい子に言うように声をかけると、「ん……うん」と彼女は目を閉じたまま寝言のような返事をした。
数秒待つが、彼女は動かない。
仕方がないので俺が彼女のシャツのボタンを外して服を脱がし、さっと身体を拭いて着替えさせた。
こんな風に看病していると、マロンのことを思い出す。
さっき修也がマロンのことに触れたからかもしれない。
この状態の彼女をひとりにできない。
明日の仕事どうするかな?
俺の代わりが出来るといったら、あの男しかいない……か。
洗濯物を持って寝室を出ると、すぐにスマホを出して電話をかけた。
「左京、頼みがある」
単刀直入にそう言えば、嫌味ったらしい奴の声が耳に届く。
『慧、もう夜中の一時だぞ。俺今取り込み中なんだけどなあ』
「取り込み中でも電話に出たってことは、俺の話を聞く気があるってことだろ?」
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