クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
俺が食べさせるのを恥ずかしく思うということは、少しは回復してきたということか。
「……頂きます」
綾香は姿勢を正して手を合わせると、お粥を食べ始めた。
俺がじっと見ていると、手を止めて「美味しい」と小さく微笑む。
考えてみたら、温かいものをそんなに口にしてなかったな。
プリンとか摩り下ろしリンゴとかゼリー……とか、喉越しの良いものばかり食べていた。
食べ終わると、「あの……」と躊躇いがちに綾香は俺を見る。
「何?」
彼女に目を向ければ、「やっぱり……いいです」と頭を振った。
「そういう態度されると気になるんだけど」
「先生……私……朝起きた時……」
俯きながら話し出すが、彼女は途中で口をつぐむ。
「起きた時、何?」
優しく先を促すと、彼女はなぜか頬を赤く染めながら続けた。
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