クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
彼女はなぜか急に口をつぐむが、修也が電気をつけるとその顔は真っ赤だった。
「綾香ちゃん、顔赤いよ。どうしたの?」
修也が心配そうに彼女の顔を覗き込む。
「な、なんでもありません。あまりに嬉しくて顔が火照っちゃって」
両手で頬を押さえながらそう言い訳する綾香を見て、修也と左京がジーッと俺を見据えた。
その目は”彼女に何かしただろ?”と言っている。
そんな非難めいた視線を無視し、ケーキを切り分けた。
「さあ、どうぞ」
恭しく綾香にケーキを差し出せば、「先生、執事みたい」と彼女は楽しそうに笑う。
左京も慣れた手付きでシャンパンを開け、グラスに注ぐと彼女に勧めた。
「ケーキのイチゴと合うんじゃないかな」
「ありがとうございます」
綾香は笑みを浮かべながら礼を言う。
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