今日もたっくんに溺愛されちゃっています。〜結婚生活編〜


『さっき写メ撮るとき“何でもするから”って言ってなかった?』

『うっ…そ、それは…』

『言ったことには責任持たないとね。じゃあ入ろっか』



こんなやり取りの末、強引にお化け屋敷に押し込まれてしまい今に至るのだ。



「わ、私が昔からお化け嫌いなの、たっくんも知ってるくせにヒドイよっ」

「そうだったっけ?」

「とぼけてる…」

「そんなことよりさ、怖かったら俺にギューしていいからね」

「う、うんっ…」



そうだよ、たっくんが一緒にいてくれれば大丈夫。

ほら、今も手をギュッと握ってくれてるしね。

ほんと、心強いなぁ。


…ん?でも、たっくんの手がいつもより冷たいような…なんていうか、こうヒンヤリしてて…




「あれ?朱里すごいね。お化けと握手してるじゃん」

「~~…○△※☆◎!!!」



ーーーパシャ…


声にならない声をあげた瞬間を逃すことなくカメラが捉えていたなんて、半ばパニックの私が当然気付くはずもなく…

お、お化けなんて大嫌いだ…
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