恋人未満のこじらせ愛
すると次の瞬間──ぐいっと何かが首を絞める。
細くて硬い何か。
「無くすなよ」
頭上に彼の顔があり、見上げる顔はさっきよりも不機嫌さは緩んでいる。
何だろう?と思って首に手をやると……何か硬いものが当たる。
「あ……」
これネックレスだ。リングモチーフの、ピンクゴールドのネックレス。
リングの中央には一粒のスワロフスキーが輝いている。
「じゃ、金曜日楽しみにしてるぞ。菅原」
ほんの少しだけ微笑んで去っていく課長。
あぁダメだ。こういう所は……本当にずるい。
一気に顔が赤くなってしまう。
それを沈めるように、コーヒーを一気に飲み干して気合いを入れる。
そしてもう一度タンブラーにコーヒーを入れて、仕事へと向かった。
フロアに戻るとすぐに、朝礼が始まる。
さっきまでの不機嫌な表情は消えて、真面目な表情に変わった課長。
私もスイッチが入り、仕事のことで頭がいっぱいになり、完全な仕事モードに切り替わる。
ここで一旦、『恋人』としての関係はおしまいだ。
課長は相変わらず仕事中はテキパキとした指示を出して、隙を見せない。完璧人間。
私に対する冗談は、あくまで後輩だからという線引き内。
最近私が周りに溶け込めてきたので、少しだけ、他の人にも柔らかくなった。
『近寄れない空気』がほんの少しだけど、緩和されてきたらしい。
それでも──週末の、あの『甘い顔』には敵わない。
細くて硬い何か。
「無くすなよ」
頭上に彼の顔があり、見上げる顔はさっきよりも不機嫌さは緩んでいる。
何だろう?と思って首に手をやると……何か硬いものが当たる。
「あ……」
これネックレスだ。リングモチーフの、ピンクゴールドのネックレス。
リングの中央には一粒のスワロフスキーが輝いている。
「じゃ、金曜日楽しみにしてるぞ。菅原」
ほんの少しだけ微笑んで去っていく課長。
あぁダメだ。こういう所は……本当にずるい。
一気に顔が赤くなってしまう。
それを沈めるように、コーヒーを一気に飲み干して気合いを入れる。
そしてもう一度タンブラーにコーヒーを入れて、仕事へと向かった。
フロアに戻るとすぐに、朝礼が始まる。
さっきまでの不機嫌な表情は消えて、真面目な表情に変わった課長。
私もスイッチが入り、仕事のことで頭がいっぱいになり、完全な仕事モードに切り替わる。
ここで一旦、『恋人』としての関係はおしまいだ。
課長は相変わらず仕事中はテキパキとした指示を出して、隙を見せない。完璧人間。
私に対する冗談は、あくまで後輩だからという線引き内。
最近私が周りに溶け込めてきたので、少しだけ、他の人にも柔らかくなった。
『近寄れない空気』がほんの少しだけど、緩和されてきたらしい。
それでも──週末の、あの『甘い顔』には敵わない。