恋人未満のこじらせ愛
毎週金曜日は、私と課長…智也さんはいつも最後に退勤をする。
何ら不自然ではない退勤の仕方だ。

会社から少し離れると、手を繋いで並んで歩く。
もう引っ張られて歩くことはない。
時折隣を見ると…涼しい顔をしながらも、優しさが滲み出た、そんな顔をしていることに気付く。

見たい新作映画がある時は、夕食を食べて映画館へ。
目ぼしいロードショーが無いときは、彼の部屋に行く。

途中のスーパーで買い物をして、二人で一緒にご飯を作って、タブレットで映画を見ながら食べる。
映画を見ているとすごく饒舌になるので、私は黙って聞いている。
でもこの時間が……すごく楽しいのだ。

もう明け方まで起きていることは無くなった。
朝起きても、私はここに居るから。


深夜になると、ベッドに入って映画の続きを見る。
するといつの間にか、隣は寝落ちしている。

スヤスヤと穏やかに眠る横顔。
起きないことを確認すると、そっとタブレットの電源を落として……胸の中に潜り込む。
暖かくて、居心地の良い胸の中で…甘い、甘い夢を見る。

明日起きたら、朝食を買いに行こう。
サンドイッチを作って、起きるのを待とう。
それ以外は出掛けなくていいかな。二人でのんびりと過ごそうか。

そんなことを考えながら、眠りにつく。


これが、いつもの週末になった。

こんな週末が……幸せな時間が、ずっと続けばいいなと願っている。

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