恋人未満のこじらせ愛
「課長やっば。変わらない!」
六島さんはまじまじと見つめながら、少しはしゃいでいるようだ。

「まぁ見た目はそんなに変わってない」
顔つきは年相応にはなってるが、さほど目立った大きな変化はない。


「てか隣の美人な人って…彼女さんですか?」

「うん…当時の課長の彼女」
であり当時の彼氏の……っていうのは、まぁ余計な話で大蛇足だ。


「何かこの前、課長と菅原さんらしき人?を見たんですよ。だから何か、アレ?っていうか……何か………」
石見君の言いたいことはつまり『付き合っているのか?』だろう。

「今でもたまに映画行きますよ。課長、以外とマイナータイトルとかもチェックしてるし、教えてもらう」

「へぇ、どんな?!」

「SFとかよく見てるかな。あと昔の?邦画とか」

「ふーん。そんなもんかぁー」

後輩女子からそんなもん呼ばわりか。課長。

「何かさぁ、課長って完璧すぎて、何か近寄れないって言うかさー。隙を見せないっていうか。
私生活がまっったくわからないんだよねー。
色々飲みにとか誘ってもわされちゃうし。謎の生態してる」

うんうん、と頷く石見君。
私を誘う暇があったらみんなを誘え…と思わず心の片隅で呟いた。
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