三途の川のお茶屋さん
「無駄話に付き合う暇はない。用がないなら俺は行くぞ」
難癖に付き合ってやる義理はない。俺は早々に去ろうとした。
「待てよ!」
再び腕を取られ、不快感に眉間に皺が寄る。
「お前が女神を囲っているという噂は本当か!?」
声高に叫ばれて、咄嗟に周囲に気を巡らせた。
幸運にもこの場には、愚鈍な同期ら以外の気配はなかった。
「おい十夜!」
「聞いてんのかよ!?」
煩わしく纏わりつく男達を神通力で弾き飛ばした。
「……俺は触るなと言わなかったか? お前たちに答えてやる義務はない」
弾き飛び、無様に尻もちをついて転がった二人を睥睨して告げる。
「ッテェ! テメェ、神通力を使いやがったな!?」
「チキショウ! 十夜テメェ、舐めくさりやがって!」