三途の川のお茶屋さん
そんな未来は、きっと遠い事じゃない。
「タツ江には敵わない。私ほどの幸せ者はいないな」
……おばちゃんもかつて、懸人を幸せ者と言った。
「タツ江、私は随分と遠回りをしてしまったけれど、今なら心から言える。私はタツ江が愛しい」
耳にした瞬間、熱い物が頬を伝った。
「懸人っ……」
涙は意思に反して、後から後から溢れ出て止まらない。
「タツ江……」
懸人の指が、優しく涙を拭い去る。
懸人の温もりを感じながら、ふと気付く。幸せ者は、懸人だけじゃなかった。
……おばちゃん、懸人と出会えたあたしもまた、幸せ者なんだ。
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