御曹司は恋の音色にとらわれる
「私の演奏は、オーケストラより、ソリスト向きで、
 ソリストとなると、世界中を転々とするでしょう」

「そうだね」

「私、一人っ子だから、両親が心配だし、それに・・・」

「それに?」

「うーん、言っちゃうか、私本当は音大の先生になりたいの、
 その為に演奏だけじゃなく、もっと勉強しないといけないし、
 その為の金銭的負担を、両親にかけたくなくて就職したの」

「凄く素敵だよ!」

「本当?」

「君なら絶対なれる!公園でだって、
 女の子3人に教えていたじゃないか」

「あれは、もちろんあの子達の為なんだけど、
 そうね、いい経験にはなってると思ってる」
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