御曹司は恋の音色にとらわれる
「あ、好きです」

「へ?」

五十嵐さんが間抜けな顔をする。

「喜んでくれないの?」

「え?いや・・・・本当?」

横を向き、顔を手ておおっている、耳まで真っ赤。

「どうしよう、嬉しすぎて、うわ」

私はわざとむくれる。

「もう、もっと見つめ合ってじーんみたいなの、
 想像してたのに」

軽く告白した自分の事を棚に上げ非難する。

「あ、ごめん、やり直す」
< 57 / 102 >

この作品をシェア

pagetop