キスすらできない。
何年越しの拗れた上での関係だと思っているのか。
嫌いになれた方がよっぽど楽であった2人であるのだ。
相変わらず素直じゃない遠回しな言い方で僅かばかりの嫌がらせのつもりであったのに。
返し落とされたのは皮肉も意地悪さもない素直な微笑と、
「好きだよ、日陽」
「っ~~~」
耳に直に吹き込まれた実にストレートな愛情表現。
これには……完敗に悶えるしかない。
後はもう…………ね。
感情、本能のままに…。
言えるのは……、
私達の初夜は明るい。
期待、失望、後の時間は予想以上に甘い。
この甘さに酔いすぎて……
依存しないことを望む。
-期待-
【END】


