想い花をキミに
ホッと胸をなでおろすと、私はズルズルと崩れ落ちるようにその場に座り込んだ。

こんな生活がいつまで続くんだろう。
もうおかしくなりそう。

私の気持ちはもう限界を超えそうだった。

男を連れ込まなくなっても、いつまた連れ込むか分からないから私はこの場所を動くわけにはいかないし、叩かれて顔に傷ができたら接客業のバイトだってできなくなるから、そしたら生活も回らなくなる。

警察沙汰にして隼太に迷惑はかけられないからこうしてここにいて今を耐え抜くしかないの。
全ては、一人で生きていく力がない自分が悪いんだから。

17歳の私にはこの現実に抗う術がない。
何もかもを投げ出してしまいたい気分になって、私はそのままフローリングに寝転んだ。

床の冷たさが、雪の上に寝そべって死を待ち望んだ時の気持ちを思い起こさせる。
あの時死ねてたら、こんなに苦しまなくて済んだのかな。
そんな思いを浮かべながら、私はまたこの目を閉じることしかできない自分の無力さを恨んだ。













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