社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
私たちは、そのまま、うちでお昼ご飯を食べ、午後、修努の家に向かった。


ピンポーン ♪

「はーい。」

─── ガチャ

お母さんの声と共にドアが開いて、お母さんが出迎えてくれた。

「あら! のどかちゃん!
あっ、修努、まさか、あなたが結婚したい人
って…」

お母さんが私と修努を交互に見る。

「うん。のどかなんだ。」

「まあ! どうしましょう!?
あ、とりあえず、上がって。」

どうしましょうって、どういう事?

私じゃ、ダメなのかな?

胸が不安でいっぱいになる。


和室に案内された私たちは、仏壇を背にして座っているお父さんと向かい合った。

「のどか、座って。」

修努に促されて、目の前の座布団に腰を下ろす。

「父さん、知ってると思うけど、
佐倉のどかさん。
俺が結婚したい人。」

「佐倉のどかです。
お会い出来て嬉しいです。」

私は、頭を下げた。

「修努の父です。
修努がお世話になっております。」

お父さんも頭を下げてくださった。

「昼前にのどかの家に行って、ご両親に挨拶
してきた。
のどかと結婚してもいいだろ?」

そこにお母さんがお茶を持って入ってきた。
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