社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
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「のどか、愛してる。」

そう囁いた修ちゃんの顔がどんどん近づいて、唇が重なった。

修ちゃん?

なんで?

でも、修ちゃんの唇、あたたかくて、柔らかくて、気持ちいい。

「修ちゃん。」

そう呼んだところで、目が覚めた。

あれ?

夢?

なんだか、リアルな夢だったなぁ。

まだ、唇に感触が残ってる気がする。



「のどか、おはよう。」

え? 修ちゃん?
まだ夢の中?

私は声に誘われるように顔を横に向けた。

「え!? なんで!?」

目の前に修ちゃんの顔があった。
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