社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
『総務部秘書課 課長 佐倉のどか』

「え!? 課長!? ですか!?」

私は名刺を見て、思わず、大きな声を出してしまった。

「ああ。
秘書課のメンバーは1人しかいないんだから、
必然的に課長でしょ?
今後、各役員に秘書を付けるかどうかは、
佐倉さんの働きにかかってるからね。
がんばって。」

「こんな大役、自信はありませんが、精一杯、
勤めさせていただきます。」

修ちゃん、ほんとにいいの?

修ちゃんといると、毎日、びっくりの連続だよ。


その後、総務から内線が鳴り、私は手続きに4階へ下りた。
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