大人になった私から子供の頃の私へ
屋上に向かう階段、鷹大の背中で照れ臭く小声で伝えた事。


「鷹大…いろいろありがとう」

小声で言ったのに鷹大はしっかり聞いていて笑っていた。



今日鷹大に助けられてばっかりだなって思いながら屋上のドアに鷹大が手を伸ばすとパチーンっと盛大音が響いた。


「私の大事な妹に手出してんじゃねーよ。怪我してんじゃん?どう責任取るんだよ。」

舞ちゃんの怒鳴り声と頬を晒しているさっき私に足をかけた先輩がひたすら謝っている。

幼馴染だけど姉妹同然に育った私達。
悪戯して、怒られるのは一緒だったけど舞ちゃんが怒ってるのは、初めてみたかもしれない。


私と鷹大に気がつくと駆け寄ってきて大丈夫?って優しくしてくれる舞ちゃん。

とりあえず信大くんが座ってる所に降ろされた私。
何故か鷹大の膝の上だけど…。

大丈夫かー?まぁチョコでも食え。

なんて私を甘やかしてくる、何度か面識のある信大くんの連れの先輩達。

甘いチョコ食べてご機嫌になっていると、
ふと思い出した様にまた怒りはじめた舞ちゃん。


もう大丈夫だから…わざとじゃないだろうし…

って言ったら

何言ってんのわざとに決まってるだろなんて総ツッコミくらったくらいにして、ボーっとしていたら、ポカポカしていて眠くなってきた。鷹大に寄りかかりチョコ片手に寝そうになっていると、舞ちゃんがまた怒鳴ってて目を向けると、二年生の先輩の前髪を引っ張って引きずり回している図。


え…こっこわぁ…

なんて考えてたらそのまま私の前できっちりすみませんでした。と土下座する足掛け犯。

わぁ…人生そんな長く生きてないけど…土下座なんて初めて見たかも…

とか思ってたら頭がたけーんだよ。とか言いながら頭部を床につける様に押す舞ちゃん。

私が黙ってたら大変な事になっちゃう。


「舞ちゃんありがとう。もう大丈夫だから。
先輩、私の方こそ何かすみません。」


申し訳なくなってそう言ってると
頭の上から声が…
お前謝る必要ねーだろ。とか鷹大が意地悪な微笑みをしている。

こいつ…余計な事を…なんて思ってたら気が済んだのか舞ちゃんは二度とすんなよ?なんていいながら女を投げ飛ばしていた。


こ…こわ…。
絶対的に回したくない。

なんて事を考えていた。
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