大人になった私から子供の頃の私へ
聖が口を開こうとしたその瞬間私は我慢出来ずに立ち上がろうとした。


鷹大が私の行動を読むかの様に私を抑え込む。
流石に口を抑えるのは気が引けたのか口だけは自由だった。
頭では悪いのは庄司だと分かっているけれどどうしてもどうしても許せない気持ちでいっぱいだった。
私は太一と言う男に暴言を投げつけた。

「ふざけんじゃねーよ。お前何してくれてるんだよ?返せよ。3日前まで普通に元気だった庄司を返してよ。何でだよ。何で庄司が死ななきゃなかったんだよ?ふざけんなよ。なんでお前は逃げてんだよ。少なからずお前関わってるんだろーが!!なぜ庄司を見捨てたんだよ!お前「伊咲!!!!!!」ごめん…」

私は怒りに任せて何を言おうとしたんだろう。
聖の 言葉が無ければ私はお前の後に
間違えなくお前が死ねばよかったんだよ
と最低な言葉を投げつけようとしていた。

きっと私がその言葉を発していたら
今のこの男ならきっと自殺していただろう。

分かってる。悪いのは庄司だ。
そこで私が最後の言葉を投げつけていたらきっと私はコイツと同類になっていた。
それを聖が察して止めてくれた。
ごめんと発した私は気がついたら涙が頬をつたっていた。

抑え込んでいた鷹大を振りほどこうとしていたけれど力無く私は大人しく泣いていた。きっと鷹大が抑えてくれていなければ私はきっと目の前の灰皿でこの男の頭を殴っていたかもしれない。
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