大人になった私から子供の頃の私へ
そして、泣き崩れ続けた私は立つ気力さえ失い半ば引きづられるようにして葬儀に出席した。

絶対に泣かないと違った筈なのに
庄司のおばあさんとおかあさんの顔を見たら泣きそうになった。
出そうになる涙を必死に堪えた。

私にとって、身近な人が亡くなるのは初めての経験だった。

友達の私でこんなに辛いんだ。
家族となれば考えられない程辛いだろう。


「みんなよく来てくれたね。この…バカ息子!!友達遊びに来てるんだから起きなさい!!」
そう言って泣き崩れた庄司の母み見たら
堪らなく涙してしまった。
棺の中で寝ている庄司を見てしまえば
これは現実なんだ。と突きつけられる気がして、
なかなか見る事が出来ずにいた。

仲間内のやつらが次々と眠る庄司に声をかけ泣き崩れた。

「伊咲ちゃん…」

「庄司ママ…」

「最後だから…顔見て話しかけてあげて?伊咲は同じ年だけど妹みたいだって毎日話してたのよ…あなたが泣いてたらお兄ちゃん心配で心配で成仏できないわよ」


そう言って、私に微笑みかけてきてくれた庄司のママ。
庄司のママと手を繋ぎ鷹大と聖に支えられ、やっとの思いで棺の前まで来た。
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