大人になった私から子供の頃の私へ
ごぉおおおおおおおおおおっと言う大きな地鳴りで目が覚めた。

低血圧な私はまだ意識がはっきりしないまま
それは始まった。

地鳴りを感じた私の次に五感で感じたのは
おばあちゃんの悲鳴。


「きゃー!!!伊咲!起きて!外に出なさい!伊咲ー!!!」


外からおばあちゃんが呼んでいる。
あまりにも大きすぎる地震。
縦揺れも横揺れもしている。
おばあちゃんのところに行かなきゃ
そう思うのに私は歩く事はおろか立つことすらままならい。

低血圧な私はここで動かない頭でした決断。
よし、寝よう。寝ようと言うより動けないならとりあえず頭を守ろう。
動かない頭を精一杯動かした結果がそれだったので
ベットへ戻り枕やぬいぐるみを大量に積み上げその中に頭を突っ込んだ。

長い長い時間にして2分半から3分程の揺れている時間だっただろう。

17歳の私。17年間生きてきて物心ついてから
何度か大きな地震は体験していた。
だけど、ここまで大きな地震の経験は人生で初めてだった。

直感で死ぬかもしれない。
そう思わされる程の大きな地震だった。

普段生活している2分や3分は
早く感じる。

けれどこの時のこの時間は
後にも先にもこんなに長く感じる3分はもう無いだろう。
< 37 / 37 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop