決して結ばれることのない、赤い糸
わたしと隼人は笑ってみせる。



18時に始まった食事だったけど、気がつけば2時間もたっていた。


だけど、今日は泊まりできている。

また、あのコテージを借りているのだ。


だから、時間を心配する必要はないと思っていたのだけれど――。


「…あれ。なんか…マズイかも」


スマホの画面を見つめる鷹さんが、ぽつりとつぶやいた。


「どうかしたんですか?」

「ちょっとこれ、見てみなよ」


そう言って、鷹さんは店内に設置されたテレビにリモコンを向ける。

表示されたのは、ニュース番組だった。


内容は、今後の台風の進路について。


そういえば、台風が接近していると最近よくニュースで報道されていた。

だけど朝見たときは、中国よりの日本海の辺りを進むみたいだし、大丈夫なはずじゃ――。
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