決して結ばれることのない、赤い糸
隼人につらく当たられても、隼人と過ごした幸せな時間のほうがたくさん思い出に残っているから。
だから…、そう簡単に隼人への想いを忘れられるわけがなかった。
「でも、もう隼人には好きな人がいるし、…これでいいんだよね?…お母さんっ」
「かりん…!つらかったら泣いていいから。思いっきり泣いたらいいから…!」
お母さんは泣き崩れるわたしを抱きしめて、いっしょになって涙を流した。
最終的には隼人に振られて別れるかたちにはなったけど、もともとはお母さんが別れるようにと言ってきた。
お母さんは、わたしが隼人と別れて安心してるんじゃないの…?
なのに、なんでお母さんも泣いてるの?
「かりんは、隼人くんのことが大好きだったんだよね。…つらかったよね。お母さん…なにもできなくて、ほんとにごめんね」
だから…、そう簡単に隼人への想いを忘れられるわけがなかった。
「でも、もう隼人には好きな人がいるし、…これでいいんだよね?…お母さんっ」
「かりん…!つらかったら泣いていいから。思いっきり泣いたらいいから…!」
お母さんは泣き崩れるわたしを抱きしめて、いっしょになって涙を流した。
最終的には隼人に振られて別れるかたちにはなったけど、もともとはお母さんが別れるようにと言ってきた。
お母さんは、わたしが隼人と別れて安心してるんじゃないの…?
なのに、なんでお母さんも泣いてるの?
「かりんは、隼人くんのことが大好きだったんだよね。…つらかったよね。お母さん…なにもできなくて、ほんとにごめんね」